この記事は2024年10月16日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
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2024年10月16日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

一昨日14日(月)のNY市場は、NVIDIAのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が、次世代GPUアーキテクチャーである「Blackwell」について、「フル生産中」であり需要は「常軌を逸している」とコメントしたことがきっかけでNVIDIAが急騰。

NVIDIAの続伸がAIへの関心を再び高めているという連想となり、S&P500は今年46回目の最高値更新で活況を呈していた。ところが、翌15日(火)の米国株は反落。きっかけはASML株が急落したこと。

オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールディングスが発表した7~9月の受注額は26億ユーロと、53億9000万ユーロを見込んでいたアナリスト予想平均の半分程度にとどまった。予想の半分というのはひどい結果。ASMLは2025年業績予想の下方修正も明らかにし、アムステルダム市場の同社株価は16%安と、1998年6月12日以来の大幅安で取引を終了。ナスダックは1.00%安となった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

昨日15日(火)の東京市場では、40,000円台に乗せていた日経平均もあっさり39,250円レベルに反落してスタートしている。

米国株の続伸をみてクロス円がもっと値を上げることを想定していたのだが、豪ドル/円が上げ渋り。NZドル円は、もともとRBNZの連続利下げ予測で上値が重いため、豪ドル/円が値を上げなければあっさり90円台前半まで値を下げている。

BANK OF AMERICAなどは米国株の調整を示唆しているようなので米国株の反落に警戒。RBNZの連続利下げ予測のもとNZドル/米ドルの戻り売り継続。

▽NZドル/米ドル 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。