この記事は2024年10月15日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
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2024年10月15日(火)の午前12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円の日足チャートを見ると、90日移動平均線は150.45円、200日移動平均線は151.24円付近に位置している。また一目均衡表の雲上限の位置が151.82円付近。これが明日16日(水)から毎日下がって行き、今週末には150.70円付近となる。

これら全てが150円台後半に位置することから、現在の上昇の流れはこの辺りでは一旦止まるのではないかと考えている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、146.00~150.80円。予想上値は前述分に加え、米ドル/円日足のフィボナッチリトレースメントの50%の当たるレベル。戦略的には150円台後半まで待って、引きつけて戻り売りから入りたい。先にもし147円台や148円台まで下がれば買えると思う。

予想下値は広めに想定したものの、そこまで下がるかどうかは微妙。ただ、先に下がれば買いだと思うが、基本的には150円台後半になったら売りたい。

来週は日本の衆院選があり、11月頭には米大統領選があるため、ポジションはあまり持ち越したくない。日本の衆院選はまだ良くても米大統領選の前はスクエアにした方が賢明だろう。

現在、ハリス氏とトランプ氏を比較するとハリス氏が有利だといっているのは元々民主党寄りの米TV局3大ネットワーク。ところが賭けサイトなどをみると、トランプ氏の勝利確率が上昇してきている。スイングステートの中でも、ペンシルベニア州での勝利を得れば当選ともいわれており、接戦状態だ。 ハリス氏は減税など「バラマキ」色が強いため、国債の増発は不可避。そうすると国債を売ることとなり利回りが上昇し、ドルが買われそうだ。

一方のトランプ氏については「バラマキ」色は強くないものの、不法移民を即刻退去といった姿勢を示しており、実際に強制送還した場合、主に低賃金層の働き手が不在となってしまう。それを米国人で補う場合、賃金上昇は必至でインフレとなり、こちらもドルが買われるのではないかという気がしている。 よっていずれが勝利したとしても、ドル高の流れを想定してしまう。

米大統領選挙後、少し先の話にはなるが、160円まではないにしても152~153円レベルまでの上昇は想定している。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。