この記事は2024年10月16日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年10月16日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。
現在の為替相場の傾向や相場観
強い米経済指標を背景に米ドル/円は150円を試す展開。金融政策も「利下げを急がない米国」と「利上げを急がない日本」でこちらも米ドル/円にとって追い風。
中東地政学のヘッドラインを横目で見つつ、明日17日(木)のECB理事会をこなすと徐々に米大統領選挙を意識したトレードになっていくだろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
ドルは底堅いと考えているが、米ドル/円はこの数日148円から150円のレンジとなっており、150円手前では上値が重く、上抜けるにはもう一つ材料が必要かもしれない。
米大統領選は世論調査でハリス氏が優勢ではあるものの、足もとトランプ氏の勢いも増している。「もしトラ」が意識される展開になると大幅減税と追加関税からインフレ・ドル高が意識されるだろう。
一方、明日17日(木)のECBでは9月に続く2カ月連続の利下げが予想されており、弱い欧州経済を考えると致し方ないところ。戻りがあればユーロ/米ドルのショートは正当化されそうだ。
▽米ドル/円 の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。