この記事は2024年11月5日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
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2024年11月5日(火)の午後13時に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

とにもかくにも現在は、米大統領選の結果待ち。結果によってどう揺れるかが最大の焦点。 明日6日(水)の東京時間も、結果はまだ出てこないと見ている。仮に、出たとしてもリカウントせよといった声が出てハッキリしない期間が多少続くのではないだろうか。よって、そういう状況のときは、ドルがそこまで買われたりすることもないという気がしており、そうなれば少しドル売り方向ではないだろうか。

選挙結果が出るまではおそらく、150.00~155.00円のレンジで揉み合いで、結果がハッキリしてから次の方向感を決める展開となるだろう。

仮にトランプ氏の勝利なら、ファーストリアクションはドル買いだろう。ただ、トランプトレードでロングを持っている人間もいるので、利食いに押されてその後落ちてくるようなイメージ。

一方、ハリス氏が勝てば、トランプ氏と反対の動きになると思われるので瞬間的にはドル売りだろう。しかしそこまで大きくは下がらなさそうだ。

どのみちいずれが勝ってもおそらく、財政出動は決定事項と思うので、そうなると国債の増発で単価が下落し利回りが上昇する方向で、インフレ懸念を想定するとどちらかというと最終的にはドルが買われるイメージだ。

逆にドルが大きく崩れるとしたら、イスラエルとイランの大規模な戦闘で死傷者が多いという話になると、リスクオフで円買い・ドル売りになる可能性は否定出来ない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、150.00~155.00円。

本日5日(火)に関しては当然様子見で「休むも相場」でいいのではないだろうか。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。