ミズノの中間期決算は売上高とすべての利益が過去最高を更新
(画像=「セブツー」より引用)

ミズノは11月8日、2025年3月期の中間期決算を発表した。売上高は1196億1300万円(前年同期比4.5%増)、営業利益は111億5100万円(同20.0%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は80億9700万円(同4.1%増)だった。売上高とすべての利益が過去最高を更新した。

ミズノの海外での売上高比率は41.2%で、「パリ五輪」や国際的な大会などが開催されたことで、スポーツへの機運が世界的に高まり、スポーツ用品の売り上げが好調を維持した。一方で、ゴルフなどのアウトドアのスポーツマーケットは落ち着いた状況にあり、今後は市場の動向を注視していく必要がある。

カテゴリー別では、野球、ゴルフ、ランニング、フットボール、バレーボールやバドミントンなどのインドア、ワークの順に売上高が多いが、主力の野球は前年同期から4.3%減、ランニングも7.4%減と微減した。前年同期から売上高を伸ばしたのは、フットボールとインドアの競技スポーツ品、そして非スポーツ分野のワークだ。フットボールは前年同期比で18.3%増、インドアは17.4%増、ワークは26.9%増と2桁での成長だった。インドア関連の増収は、今夏の猛暑の影響で室内競技に関心が移っていったためとみられる。

地域別では、欧州以外のすべての地域で増収した。日本での売上高は前年同期から3.1%増となる703億9200万円、営業利益は同6.2%増となる59億5200万円で、好業績を牽引した。北米も競技用のスポーツ用品を中心に売り上げが増加し、売上高は前年同期から8.8%増となる204億6600万円、営業利益は同18.3%増となる23億3500万円だった。

アジア・オセアニアは、売上高は前年同期から14.8%増となる169億900万円、営業利益は同50.5%増となる22億800万円だった。欧州は、売上高は前年同期から6.1%減となる123億4400万円、営業利益は同144.3%増となる3億7500万円だった。

2025年3月期通期の連結業績予想は、売上高は2500億円(前年比8.8%増)、営業利益は190億円(同10.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は150億円(同4.8%増)としている。