19日(火)の株・債券・商品市場

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:次第に上値が重くなりそう

昨日のドル/円はほぼ横ばいの154.68円前後で取引を終えた。ロシアのプーチン大統領が「核ドクトリン」の改定を承認し核兵器の使用基準を緩和したことが伝わると153.27円前後まで下落したが、その後は持ち直した。米ホワイトハウスが米国の核態勢を調整する計画はないと表明したことなどから、ウクライナ戦争を巡る過度な懸念が和らぐとリスク回避の円買いが巻き戻されて154.80円前後まで上昇する場面もあった。なお、米国株はダウ平均こそ小幅に下落したが、ナスダックとS&P500は上昇。ロシアのラブロフ外相が「核戦争の勃発を阻止するためにあらゆる手段を講じる」と表明したこともあって、市場は米国とロシアの間で緊張が高まるリスクは小さいとの見方に傾いているようだ。このため、本日のドル/円相場への影響も小さいと考えられる。昨日の日足が下ヒゲの目立つ十字線引けとなり、20日移動平均線にサポートされたことを考えると、少なくとも下値は堅そうだ。一方、市場の関心は本日のNY市場終盤に発表される米半導体大手エヌビディアの決算に向かうと見られることから、仮にドル買い・円売りが先行しても次第に上値が重くなりそうだ。

注目の経済指標:英CPI

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注目のイベント:エヌビディア決算

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神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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