この記事は2024年12月5日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=cassis/stock.adobe.com)

2024年12月5日(木)の10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日4日(水)は、「日銀は政治に配慮して利上げに慎重にならざるを得ない」という一部報道が思いのほか効いて円相場が下落した。内容的には観測報道の域を出ないものだが、それほど市場が日銀の政策に神経質になっているということであろう。

そうした中で、本日5日(木)は中村日銀審議委員が講演と記者会見を行う。

中村委員はハト派の筆頭だけに、もし利上げに前向きな発言があれば大きなサプライズとなるが、その可能性はきわめて低そうだ。むしろ、再来週の12月会合を前に利上げ見送りを市場に伝えるメッセンジャーとして選ばれた可能性が高いのではないかと見ている。ハト派委員のハト派発言は普段ならスルーされがちだが、日銀の政策に過敏気味な足元の市場がどんな反応を示すのか興味深く見守りたい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は149円台半ばの日足一目均衡表の雲上限にサポートされて反発しており、転換線が位置する151.60円台を目指して水準を切り上げる展開が想定される。

ただ、明日6日(金)に米11月雇用統計を控えていることから海外時間はいくぶん動意が鈍ると見られ、米ドル/円の値動きは期待ほど大きくならない可能性もある。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。