この記事は2024年12月9日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年12月9日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
米国で11月の雇用統計の発表を終えた先週の為替市場だが、主要通貨はまちまちの展開で週を終えている。下落通貨の上位より、豪ドル(-1.87%)、NZドル(-1.54%)、カナダドル(-1.11%)、円(-0.13%)、ユーロ(-0.09%)と続く。
先週発表された豪州のGDPが急降下。豪州にもこの局面最初の利下げが来年の年明けに迫る。 コロナ後の緩和局面だが、主要国で特に緩和バイアスを強めるニュージーランドとカナダがこれに続く。米ドル/円は上下に行ってこい、師走入り1週間だけで判定すれば、方向感に乏しい。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週は明後日11日(水)に発表される米11月のCPI(消費者物価指数)の結果に注目だ。このところ、完全に下げ止まり、一部品目は上昇に転じている。今年9月に始まった米国の緩和局面だが、すでに利下げペースの減速が視野に入る。一方で日本、今年の夏の市場混乱もあり、日銀は追加利上げのカードを温存したままにしているが、すぐそこに迫る。
2024年も残り3週間を少しとなってきたが、新年以降は日米の金融政策の格差の縮小がテーマとなりそうだ。150円付近で右往左往する米ドル/円だが、戻り売りに妙味があると考えている。
今週は米ドル/円で147.00~151.50円、ユーロ/米ドルで1.0400~1.0650ドル、ユーロ/円で155.00~160.00円とみている。
▽米ドル/円の日足チャート
▽ユーロ/米ドルの日足チャート
▽ユーロ/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。