「バイマ(BUYMA)」を運営するエニグモは12月13日、2025年1月期の第3四半期の累計決算を発表した。売上高は39億1600万円(前年同期比9.7%減)、営業利益は2億8900万円(同40.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億4600万円(同57.6%減)と減収で、最終利益は大幅な減益だった。
エニグモはこれまでソーシャルコマース事業の1事業区分だったが、中間期決算から「バイマ」を運営するファッションプラットフォーム事業と「バイマトラベル(BUYMA Travel)」を運営するトラベルプラットフォーム事業の2事業区分に変更している。
ファッションプラットフォーム事業の売上高は37億7500万円、セグメント利益は8億7400万円だった。円安と海外でのインフレによる物価上昇の影響を受けており、厳しい状況が続いている。「バイマ」の会員数は1134万人と増加しているもの、商品の総取扱高は前年同期から10.6%減の356億円と同期間で3期連続で減少している。アクティブ会員数と取扱件数も2022年1月期の第3四半期から同期間で3期連続で減少している。
一方、トラベルプラットフォーム事業の売上高は1億4800万円、セグメント利益は8800万円の赤字だった。エニグモは2027年1月期に売上高100億円をターゲットとする中期目標を立てており、今年5月には持分法適用関連会社であるMEGURUを連結子会社化している。MEGURUは昭文社ホールディングスからスピンアウトした企業で、アクティビティ予約プラットフォームであるHello Activityを運営している。2023年12月期決算は、売上高は2億6400万円、営業利益は2億6800万円の赤字、当期純利益は2億1400万円の赤字。
なお、エニグモは2025年1月期の中間期から連結決算に移行しており、MEGURUの連結子会社化に伴い精査中としていた通期業績予想は、売上高は57億700万円、営業利益は5億3800万円、親会社株主に帰属する当期純利益は3億3400万円を見込む。