この記事は2024年12月16日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Thanadon88/stock.adobe.com)

2024年12月16日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週発表された米国の物価指標は底入れから反発を示し、ドルは主要通貨に対して全面高の展開で引けている。円は下落通貨の最上位(-2.47%)に位置する。

主要4メディアが相次ぎ日銀の利上げ見送り観測の記事を報じ、追加利上げの見通しが大幅後退した。米ドル/円は先週5日続伸、上げ幅を拡大する。

主要中銀では、唯一引き締め路線を継続する日銀が利下げに消極的ととらえられ、円の魅力が再び低下している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

このところ、主要中銀ではニュージーランド、カナダ、スイスなどが金融緩和のバイアスを強め、通貨安が鮮明となっている。

今週は年内最後の主要中銀の金融政策の発表が予定されているが、注目は米国。FOMCは19日(木)日本時間未明に金融政策を発表するが25bpの利下げがほぼ完全に織り込まれている。米国経済は利下げを正当化できないほど堅調さを維持しており、2025年の見通し等を引き上げるタカ派の会合と予想する。 日銀も同日に金融政策を発表するが、据え置き予想が支配的となっている。来年に向けて日米の金融政策の格差は縮小方向だが、まだ時間がかかりそうだ。

今週の米ドル/円は底堅く推移するとみている。今週は米ドル/円で151.00~156.50円、ユーロ/米ドルで1.0300~1.0600ドル、ユーロ/円で159.00~164.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。