この記事は2024年12月23日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年12月23日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
先週のFOMC、日銀金融政策決定会合を終えた為替市場は、再び全ての通貨がドルに対して下落しており、ドルは2週続けて全面高の展開で引けている。円はNZドル(-1.87%)に続き、下落の第2位(-1.80%)に位置する。
米ドル/円は一時7月中旬以来の高値を更新、週間の値幅は4円76銭まで拡大。FOMCがタカ派の利下げ、日銀金融政策決定会合がハト派の据え置きを決定したことで、円も下げ足を速めている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
年内の重要イベントを終えたことで、視点はすでにクリスマス休暇後の動きに移る。
2025年に向けて、再び金融政策の格差の拡大と縮小が為替市場の1つのテーマとなりそうだが、日米に関しては縮小の時期が遠のく。
今週は植田日銀総裁の講演が明後日25日(水)に予定されているが、先週の日銀会合後の会見内容から豹変することはないだろう。引き続き、実質金利が大幅なマイナス圏に位置する円に腰の入った海外の資金が集まるとも思えず、中長期円高継続という展開は想定しづらい。
2025年も軽い市場混乱等から、一時的に円買いが進む場面もありそうだが、米ドル/円の深押しは買い場となりそうだ。今週は米ドル/円で155.00~158.50円、ユーロ/米ドルで1.0300~1.0500ドル、ユーロ/円で161.00~165.00円とみている。
▽米ドル/円の日足チャート
▽ユーロ/米ドルの日足チャート
▽ユーロ/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。