主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2025年1月6日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼3日(金)の為替相場
(1):独失業者は予想ほど増加せず
(2):ISM製造業 予想に反して上昇
▼3日(金)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:レンジブレイクが目先の方向性のカギ/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
3日(金)の為替相場
期間:3日(金)午前7時10分~4日(土)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):独失業者 予想ほど増加せず
独12月失業者数は前月比1.00万人増と予想(1.50万人増)より小幅な増加にとどまった。同失業率は6.1%で前月から横ばいだった(予想6.2%)
(2):ISM製造業 予想に反して上昇
米12月ISM製造業景況指数は49.3と市場予想(48.2)を上回り前月(48.4)から上昇した。構成指数では、仕入価格や新規受注が上昇した一方、雇用が低下した。
3日(金)の株・債券・商品市場
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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:レンジブレイクが目先の方向性のカギ
3日のドル/円は終値ベースで約0.1%の小幅安。米12月ISM製造業景況指数が予想を上回ったことで米長期金利は上昇したが、157.49円前後で頭打ちとなり、157.30円台で取引を終えた。前日に2年2カ月ぶりの安値を付けたユーロに買い戻しが入ったこともドルの重しになったと見られ、156.80円台まで下落する場面もあった。なお、ドル/円は年末年始の1週間あまりを、156.02~158.09円前後のレンジで推移。158.00円付近では本邦当局者による円安けん制への警戒感などから伸び悩む一方、156.00円に近付けば日米金利差を意識した押し目買いが入った。このレンジをどちらにブレイクするかが目先の方向性のカギとなりそうだ。材料面で最大の焦点は今週末10日の米12月雇用統計となるが、その前哨戦として明日7日に発表される米11月JOLTS求人件数、8日の米12月ADP全国雇用者数などにも注目したい。