ABCマートは1月8日、2025年2月期の第3四半期決算(累計)を発表した。売上高は2770億7800万円(前年同期比9.8%増)、営業利益は480億100万円(同15.6%増)、親会社の所有者に帰属する四半期純利益は341億5400万円(同14.4%増)と増収増益だった。
2024年春に本格的に投入したハンズフリーシューズの需要が急速に拡大し、客単価が前年同期から7%上昇するなど、売上高を牽引した。ABCマートは、「ナイキ(NIKE)」や「プーマ(PUMA)」「スケッチャーズ(SKECHERS)」などのハンズフリーシューズを展開しており、今春には米国の「キジック(Kizik)」が日本に上陸するなど、ハンズフリー市場は今後さらに活発化しそうだ。
ABCマートは、「オッシュマンズ(OSHMAN’S)」を含めて、昨年11月末時点で全世界で1510店舗を展開している。国内では22店舗を閉店し、36店舗を新規で出店したことで累計で1109店舗となった。国内での売上高は前年同期比9.8%増の1925億4800万円、営業利益は同17.7%増の407億3700万円と好調を維持している。
海外では、韓国325店舗、台湾64店舗、米国7店舗、ベトナム5店舗の合計401店舗を展開しており、売上高は前年同期比11.1%増の865億2500万円、営業利益は同6.4%増の73億2300万円と増収増益だった。特に韓国は前年同期から13.1%となる545億5800万円と力強い成長となった。
ABCマートの2025年2月期の連結業績予想は、売上高は3715億円(前年比7.9%増)、営業利益は618億円(同11.0%増)、親会社の所有者に帰属する当期純利益は432億円(同8.0%増)としている。