この記事は2025年1月22日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=sharafmaksumov/stock.adobe.com)

2025年1月22日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

トランプ大統領の就任式が一昨日20日(月)に実施された。就任初日の関税発動が見送られ、ドル相場は一時急落したが、翌21日(火)に「来月1日からメキシコとカナダに25%関税検討」のヘッドラインが流れると一転急激にドルが買い戻された。

本日22日(水)には「対中10%関税」および「対EU追加関税」の検討が報じられたが、今週末に日銀会合を控え上下に値が堅い米ドル/円は155.00~156.50円のレンジ推移となっている。

日銀利上げがほぼ確実視されるなか、むしろ米ドル/円を押し目待ちする向きも多いようだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

トランプ大統領のトーンダウンによる瞬間的なドル安リスクは要警戒だが、日銀利上げがほぼ100%織り込まれた現状、「日銀総裁記者会見がかなりタカ」といった材料でもない限り米ドル/円は下値を攻めにくい。

ただし、投機筋のドル買いが2019年以来の水準まで積まれてきたことも踏まえると、上方向もポジションを傾けにくい。そのため、トランプ関税の全貌が明らかになるまでは、短期でポジションを回転させていきたい。

なお、ユーロ/米ドルはドルの売り戻しを主因とした相対的なユーロ買いを警戒しつつ、戻り売り方針を継続したい。

▽ユーロ/米ドル の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。