この記事は2025年2月12日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
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2025年2月5日(水)の午前9時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
先週末は7日(金)の日米首脳会談を控え、為替相場は円高を懸念していた。その理由は、トランプ米大統領は第1次政権時に対日貿易赤字を問題視していたため、今回も石破茂首相に対し、まずは円安修正を求める可能性があるとの懸念があったからだ。
よって今年初の金融政策決定会合で利上げを決めた日銀は、政治面からの外圧が追い風となり、タカ派的な姿勢を強める可能性が高いとの思惑が拡大して、米ドル/円、クロス円が下値を拡大。米ドル/円は一時150.96円まで下落した。
しかし、終わってみれば、日米首脳会談は無事終了。結果、今週に入り、米ドル/円、クロス円の買い戻しが顕著に。
調整が大きいのがユーロ/円。欧州に対する関税の懸念が高まっていたユーロ/円はショートポジションが増えていたようで、昨日11日(火)の欧米市場では約2円、ユーロ/スイスフランは80pipsも急騰している。そのため、スイスフラン/円の反発は限定的でユーロ/円の上昇が顕著に。
中期でのユーロ/円の下落トレンドは変わらないが、ユーロ/円の日足のシーケンシャルはセットアップの9を点灯し、日足では調整を示唆。
米ドル/円は当面150.00~155.00円のレンジを想定。
現在の為替相場の戦略やスタンス
注目はスイスフラン/円。
SNB(スイス国立銀行)とBOJ(日銀)の政策金利の方向は逆で今年中に金利が逆転する可能性もある。よって、ユーロ/円に追随して日足ベースで反発しているスイスフラン/円の戻りでスイスフラン/円のショートを再構築したいところ。
▽スイスフラン/円の 日足チャート
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*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。