この記事は2025年2月26日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Wolfilser/stock.adobe.com)

2025年2月26日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日25日(火)のNY市場の注目はベッセント米財務長官のコメント。ブルームバーグの報道は下記の通り。

「トランプ政権が経済政策について、政府の役割を減らすことに注力している」
「民間セクターはリセッションに陥っている」
「われわれの目標は経済の再民営化だ」

そして、トランプ氏の政策が実行されれば、米10年債利回りは時間とともに「自然に低下するはずだ」としている。加えて、自身とトランプ氏は米国債の「魅力を高める」ことにも注力していると続けている。

昨日25日(火)の米10年国債利回りは11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)も低下して4.29%でクローズ。 要因は彼のコメントとは関係なく、2月の米消費者信頼感指数が経済全般の先行きへの懸念を背景に、2021年8月以来の大幅な落ち込みを記録したこと。

米株市場も反落し、マーケットはリスクオフに傾斜している。一方、Bitcoinも反落し、トランプ2.0でトレンドになりつつあったものがリバースしている展開。

現在の為替相場の戦略やスタンス

東京市場の米ドル/円は一時前回の安値である148.65円レベルまで下がったが、待っていた本邦輸入勢がドル買いを持ち込み、149円台に戻されている。

ただスイスフラン/円を中心に戻りが弱いため、スイスフラン/円、ユーロ/円の戻り売りスタンス継続で臨みたい。

▽スイスフラン/円の 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。