この記事は2025年2月26日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Who is Danny/stock.adobe.com)

2025年2月26日(水)の午前11時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

市場のテーマが米経済成長懸念にシフトしている。

昨日25日(火)のドルは、FED利下げ織り込みの加速で米長期金利が大幅に低下したことを受け、売りが優勢だった。

先週21日(金)に米サービス業PMIが50を下回ったほか、昨日25日(火)、米消費者信頼感指数が2021年8月以来の大幅低下を記録したこともあり、市場心理が急激に悪化している。

一方のユーロは、ECBで影響力の大きいシュナーベル理事が追加利下げに後向きな姿勢を示し、特に対ドルで噛み合わせが良く上値を伸ばした。

イベントでは明日27日(木)のエヌビディア決算において、規模感は個別株というよりほぼマクロ材料に等しいため、為替市場参加者も注目している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は引き続き下値警戒感が残る。本日26日(水)東京時間で昨年12月に付けた重要安値である148.65円を一時割れており、リスクオフも台頭する現状、明確に下抜ければまとまった損切りも出てきそうだ。

また、ユーロ/米ドルでも明らかなドル売り基調が観測されており、ここからのドル買いはかなり慎重にならざるを得ない。

もっともトランプ米大統領発言や、エヌビディア決算でリスクセンチメントがひっくり返る可能性もあるため、引き続き短期の回転売買に終始したい。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。