
主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2025年3月4日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉
目次
▼3日(月)の為替相場
(1):中国PMIは予想を上回る
(2):三村財務官 円安を懸念
(3):ユーロ圏HICPは鈍化
(4):米ISM製造業は予想以上に低下
(5):トランプ大統領 日本への関税示唆
▼3日(月)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:148.56円前後の下抜けを試すことも/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
3日(月)の為替相場

期間:3日(月)午前7時00分~4日(火)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):中国PMIは予想を上回る
中国2月財新製造業PMIは50.8と市場予想や前回(50.4、50.1)を上回り、昨年11月以来の高水準となった。
(2):三村財務官 円安を懸念
三村財務官は都内のイベントで、円安が輸入物価上昇に影響を与えていることに言及。為替レートが実質賃金に「決定的な影響を及ぼしえる」と述べ、円安は懸念事項のひとつだとの認識を示した。
(3):ユーロ圏HICPは鈍化
ユーロ圏2月消費者物価指数(HICP)・速報値は前年比+2.4%、同コア指数は+2.6%となりともに前月(+2.5%、+2.7%)から鈍化したが、市場予想(+2.3%、+2.5%)を上回った。
(4):米ISM製造業は予想以上に低下
米2月ISM製造業景況指数は50.3と市場予想(50.7)以上に前回(50.9)から低下した。構成項目では新規受注(48.6)や雇用(47.6)が好不況の分岐点となる50.0を下回った。一方で、仕入れ価格は2022年6月以来となる62.4へと急上昇した。
(5):トランプ大統領 日本への関税示唆
トランプ米大統領は、日本と中国が通貨安政策を採るなら「米国は不利な立場に置かされる」と発言。そのうえで「関税をやや引き上げなければならなくなるだろう」と語った。また、カナダとメキシコへの25%の関税を4日に発動することを言明。両国に関税回避の「余地は残されていない」とも話した。
3日(月)の株・債券・商品市場

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