テクニカル分析
5日線上向く。ボリバン中位を越えきるか。月足に下ヒゲ
日足、3連続陽線。ボリバン中位を越えきるか。3月12日-13日の上昇ラインがサポート。2月19日-3月13日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向く、20日線下向き。
週足、7円割らず下げ止まっている。先週の長い下ヒゲもサポート。2月3日週の長い上ヒゲとの勝負。ボリバン3σ下限がサポート。24年9月9日週-25年3月3日週の上昇ラインがサポート。1月20日週-2月3日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線下向き。
月足、10月から5か月連続で上ヒゲが長かったが漸く今月は下ヒゲが出てきた。陽転。24年9月-25年3月の上昇ラインを取り敢えずのサポートとする。25年1月-2月の下降ラインが上値抵抗。5か月線、20か月線下向き。
年足、2024年は4年振り対円で年足が陰線。今年もここまで陰線。23年-24年の上昇ラインを下抜く。21年-22年の上昇ラインがサポート。

VAMOS MEXICO
米国の関税がライバル強化
米国の関税の積極的な利用による意外な結果は、貿易と政治の面でカナダ、メキシコ、中国を意図せず接近させていることである。
当初は国内産業を保護し、貿易赤字を削減するために設計されたこれらの経済対策は、広範囲にわたる影響を及ぼした。米国は、これらの国からの製品に関税を課すことで、ライバル国同士がより強い経済関係を築くための新たな機会を意図せず作り出した。
カナダとメキシコは、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)に基づく協定を強化することで、二国間貿易関係を深めてきた。この動きは、米国への依存度の低下と中国との協力意欲の高まりを意味しており、長期的な地政学的影響を及ぼす可能性がある。
中国はこの機会を捉え、投資、貿易協定、インフラ開発を通じてカナダやメキシコとの外交関係を強化してきた。カナダにとって、中国への経済的依存度が増すということは、ワシントンよりも北京の利益に沿った政策決定につながる可能性がある。一方、メキシコはすでに外交的独立性が高まる兆しを見せている。
このように、米国の関税の予期せぬ結果は、米国を犠牲にしてライバル国を強化している。保護主義政策を課すことで、米国は最終的に世界経済における影響力を失い、自らに新たな課題を生み出す可能性がある。(出典:カルガリー・ヘラルド)