テクニカル分析(トルコリラ/円)
再びボリバン2σ下限へ下落
日足、雲に入れずじり安でボリバン2σ下限へ。3月19日-5月26日の上昇ラインがサポート。5月23日-26日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線下向き。
週足、3週連続陽線後は一服し再下落。依然ボリバン下位。3月17日週-5月19日週の上昇ラインがサポート出来るか。5月12日週-19日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線下向き。
月足、3月-4月の上昇ラインを下抜く。現在は2σ下限あたり。3月-4月の下降ラインが上値抵抗。
年足、2024年で10年連続陰線。その間52円から3円台へ沈む。2025年もここまで陰線。

メルハバ
親政府系トルコ紙「イェニ・シャファク」が金融経済政策を批判
親政府系トルコ紙「イェニ・シャファク」は月曜日版でトルコの現在の経済政策を痛烈に批判し、シムシェク財務大臣を間接的に攻撃する一方で、前任者のネバティ氏の政策を称賛した。
同紙は「金利上昇、リラ下落、インフレは衰えず:生産低下、産業停滞」と題した記事で、シムシェク氏の名前を直接挙げることは避けた。しかし、「2年前の経済運営における急激な政策転換」を指摘し、シムシェク氏が2023年6月に総裁に就任したことを明確に示唆した。
記事は、高金利を特徴とする現在の正統的な経済アプローチが、産業活動の減速と成長の鈍化の主要因であると非難した。
またネバティ氏を名指しこそしなかったものの、ネバティ氏が財務大臣を務めた2021年12月から2023年6月までの期間を称賛した。新型コロナウイルス感染症のパンデミック、ウクライナ戦争、2023年2月にトルコ南部で発生した2度の壊滅的な地震、そして2023年5月の総選挙といった課題にもかかわらず、トルコは低金利のおかげで生産、輸出、雇用の増加を通じて成長を遂げてきたと主張した。
同紙はそれを現在と対比させ、過去2年間トルコは「高金利に苦しんでいた」と主張した。
「高金利を中心とし、経済発展の唯一の障害とみなされる正統的な金融政策は、インフレを抑制できなかっただけでなく、国に大きな負担をかけている」と報告書は述べた。
イェニ・シャファク紙は、特に先月の利上げ以降、シムシェク氏と中央銀行への批判を強めている。同紙は以前、「高金利にもかかわらずインフレ率は38%」といった記事を一面で掲載し、4月の利上げ後、シムシェク氏と中央銀行当局者が「経済を妨害している」と非難していた。
同紙の社説姿勢は、過去にも政府の決定に影響を与えたと報じられている。2021年3月、当時の中央銀行総裁アバル氏が政策金利を17%から19%に引き上げた後、「誰がこの操作を指示したのか?」という見出しを掲載した。アバル氏はその後まもなく解任され、経済学者のカフジュオール氏が後任となった。
同様に、エルカン氏が2024年2月に中央銀行総裁を退任した後、後任のカラハン氏も同紙から批判にさらされた。カラハン氏のインフレ予測は「上方修正された予測は国民の責任?」という見出しで嘲笑された。