外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年6月5日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

目次

▼4日(水)の為替相場
(1):豪1-3月期GDP 予想下回る
(2):米大統領 中国について投稿
(3):米ADP雇用統計 約2年ぶりの低い伸び
(4):米ISM非製造業景況指数 公表
(5):景気 政策に関する不確実性が高い

▼4日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:上値の重い展開が予想される/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

4日(水)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
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期間:4日(水)午前6時10分~5日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪1-3月期GDP 予想下回る

豪1-3月期国内総生産(GDP)は前期比+0.2%、前年比+1.3%と共に市場予想(+0.4%、+1.5%)を下回った。政府支出が前期から横ばいだったほか、家計貯蓄率が急上昇し消費が伸び悩んだことが低成長の要因となった。

(2):米大統領 中国について投稿

トランプ米大統領は自身のSNSに「中国の習国家主席は好きだが、彼はとてもタフでとてつもなく難しい交渉相手だ」と投稿。市場はこれを「米中貿易交渉がトランプ氏の思うように進展していない」と受け止めた。

(3):米ADP雇用統計 約2年ぶりの低い伸び

米5月ADP全国雇用者数は3.7万人増と市場予想(11.4万人増)を下回り、約2年ぶりの低い伸びとなった。この結果を受けてトランプ米大統領は「ADPの数字が出た!!!『遅すぎる』パウエルは今利下げしなければならない。彼は信じられない!!!ヨーロッパは9回も利下げしている!」と自身のSNSに投稿した。

(4):米ISM非製造業景況指数 公表

米5月ISM非製造業景況指数は49.9と市場予想(52.0)に反して前月(51.6)から悪化し、約1年ぶりに好不況の分岐点である50.0を下回った。関税の影響から仕入れ価格が2022年11月以来の高水準へ急上昇した一方で、新規受注が前月から大きく低下した。

(5):景気 政策に関する不確実性が高い

米連邦準備制度理事会(FRB)は地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表。「景気および政策に関する不確実性が高いと全ての地区が報告。それが企業や家計の意思決定における消極姿勢や慎重な行動につながった」と指摘した。物価は「緩やかなペースで上昇した」とし、「コストや価格は今後さらに速いペースで上昇するとの見通しが広く報告された」と記した。一方で雇用については大半の地区で「横ばい」とされた。