テクニカル分析(人民元/円)

5日線が20日線を上抜く、雲の上に出る

日足、雲の上に出る。ただ今朝は6月3日-11日の上昇ラインを下抜いて始まる。4月22日-6月3日の上昇ラインがサポート。5月29日-6月11日の下降ラインが上値抵抗。5日線が20日線を上抜く。
 週足、5月12日週の波高し線の下落からは落ち着く。4月21日週-6月2日週の上昇ラインがサポート。2月3日週-5月12日週の下降ラインが上値抵抗。5週線上向き、20週線下向き。 
月足、5月は5か月ぶり陽線。6月も陽線スタート。4月-5月の上昇ラインがサポート。2月-5月の下降ラインが上値抵抗。5か月線、20か月線下向き。
年足、2024年までは5年連続陽線。2025年は陰線スタート。23年-24年の上昇ラインを下抜く

人民元見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

チーファンラマ

②サマリウムは決定的な中国のカード

中国はサマリウムの世界全量を生産している。サマリウムは、ほとんどが軍事用途にしか使われていない、あまり知られていない希土類金属。サマリウム磁石は、鉛を溶かすほどの高温にも耐えることができ、磁力を失うことはない。ミサイルのノーズコーンのような狭い空間で高速回転する電気モーターの熱に耐えるために不可欠な役割を果たしている。

中国は4月4日、7種類の希土類金属とそれらから作られた磁石の輸出を停止した。中国商務省は、これらの物質は民生用と軍事用の双方に利用されており、今後の輸出は特別に発行された許可証によってのみ許可されると宣言した。商務省によると、この措置は「国家安全保障の確保」と「核不拡散などの国際的義務の履行」に資するものだとした。

サマリウムの主な米国ユーザーは、航空宇宙・軍事分野の請負業者であるロッキード・マーティン社だ。同社はF-35戦闘機1機あたり約23キログラムのサマリウム磁石を搭載している。
過去2ヶ月にわたるサマリウム供給の中断は、米国と欧州の同盟国が先進兵器の在庫補充を急いでいる中で発生した。これらの在庫は、ロシアの侵攻後のウクライナへの輸送、そして米国にとってはガザ紛争中のイスラエルへの輸送によって大幅に減少していた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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