高金利通貨の状況を動画で解説
動画配信期間:公開日から2週間
高金利通貨「メキシコペソ・南アフリカランド・トルコリラ」の状況をギュッと要約
全体概況
- 円高が進行し、3通貨とも若干下落
- 月間ではランドが首位、メキシコペソが2位、円が最下位
メキシコペソ
経済状況
- 今年はマイナス成長からプラスに転じる見込み
- 経済活動指数は5月から0.2%減少と弱含み
- 6月の成長率は前年比プラス1.3%と改善
金融政策
- 8月7日に政策金利決定会合
- 現在CPI4.3%、コアCPIも4%超で利下げ停止論も
- 副総裁はインフレ抑制継続を主張
関税・貿易問題
- USMCAの貿易協定により実質関税率は20%を下回る見込み
- メキシコ・カナダで対米共闘、団結して対応
- 安いインフラと労働力を活用した欧米企業の投資継続
市場動向
- 株価は年初来12%高と好調
- ペソも堅調に推移
南アフリカランド
経済・政治情勢
- 10党程度の連立内閣で政権安定
- 汚職疑惑のある大臣の更迭など連立運営は順調
- 第2党の民主同盟(白人政党)が海外との関係で貢献
金融政策・物価
- 消費者物価は順調に低下、インフレターゲット下回る2.9%
- 1月31日の政策金利は7.25%で据え置き予想
国際関係
- BRICS議長国として中央銀行独立性と貿易問題で対米批判声明
- アメリカとの貿易は全体の8%で関税の影響は限定的
- 中国・EUが資源や農産物の引き受けを表明
リスク要因
- 失業率30%超が最大リスク
- 10月にAGOA(アフリカ成長機会法)の免税特権失効の可能性
- 一方でマネーロンダリング関連のグレーリストから10月に除外予定
トルコリラ
通貨状況
- ドルに対して唯一弱い通貨
- 対円で年初来17%安、スワップ収益とほぼ相殺
中央銀行政策
- 4月の野党弾圧時にリラ買い介入、その後外貨準備回復でリラ売り介入
- 「介入二刀流」で為替レート管理
- 現在の水準を適正と判断、急騰は望まず
金融政策
- インフレ低下とインフレ期待指数低下を受け2.5%利下げ予想
- サプライズ実施国のため注意が必要
投資スタンス
- 大幅上昇期待せず、為替差損を賄う程度の収益で十分
結論
- ランドとメキシコペソは健闘しており、政治安定と経済改善が支援要因
- トルコリラは中央銀行が急騰を望まない姿勢のため、安定推移で金利収益狙いが適切
- 各国とも関税問題への対応策があり、中長期的な投資妙味は維持
- 短期的には円高圧力に注意が必要

外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

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