旧村上系、クレハ株の大半を売却

旧村上ファンド系投資会社の動きはどうか。その1つ、エスグラントコーポレーションによるクレハ株の保有割合が14.95%低下し、1.85%となった。

クレハは6月初め、350億円を上限とする自社株買い(発行済み株式総数の20.66%)を発表しており、エスグラントはこれに応じて大半の株式を売却したとみられる。

また旧村上系の別の投資会社、シティインデックスイレブンスはコネクターメーカーのイリソ電子工業株5.04%を新規保有した。

ありあけキャピタル(東京都中央区)は5月に5%超の株式を新規取得した池田泉州ホールディングスついて買い増しを進め、保有比率を7.52%とした。池田泉州HDは傘下に池田泉州銀行を置く。

ありあけキャピタルは地銀など金融セクターに特化した投資会社。今年3月には19.93%を保有していた千葉興業銀行の株式を約237億円で千葉銀行に売却した。これをきっかけに千葉銀行と千葉興業銀行の経営統合が取りざたされている。

M&A Online
(画像=「M&A Online」より引用)

文:M&A  Online