外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年7月30日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 中村勉

目次

▼29日(火)の為替相場
(1):IMF世界経済見通し 今年の成長率予測上方修正
(2):米経済指標発表
(3):米中関税 停止期間延長について

▼29日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:FOMC後のFRB議長の発言次第/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

29日(火)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
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期間:29日(火)午前6時10分~30日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):IMF世界経済見通し 今年の成長率予測上方修正

国際通貨基金(IMF)は世界経済見通し(WEO)の改訂版を公表。「米国の関税発動を控えた控えた購入・投資の前倒しと、実効関税率の低下、金融情勢の改善、一部の主要な国における財政拡大」を理由に、2025年の世界経済の成長率予測を4月の2.8%から3.0%へと上方修正した。米国の成長率予測は1.8%から1.9%へ、中国は4.0%から4.8%へとそれぞれ上方修正した。日本の成長率見通しについても0.6%から0.7%へ上方修正した上で、日銀の金融政策については「2026年末にかけて緩やかな利上げを継続する見込み」とした。

(2):米経済指標発表

米6月JOLTS求人件数は743.7万件と市場予想(750.0万件)を下回り、前月(771.2万件)から減少した。同時に発表された米7月消費者信頼感指数は97.2と市場予想(96.0)以上に前月(95.2)から改善。今後6カ月の見通しを示す期待指数が前月から改善したものの、現況指数は低下した。

(3):米中関税 停止期間延長について

スウェーデンのストックホルムで2日間にわたり行われた米中貿易交渉の後、中国商務省の李成鋼次官は「米中が関税の停止期間延長で合意した」と記者団に説明したが、延長される期間については触れなかった。その後、米国のグリア通商代表部(USTR)代表は「中国との関税停止の詳細を話し合っている」と語り、ベッセント米財務長官は「トランプ大統領が対中関税休戦について最終決定を下す」とし、中国側の説明は「早まった」発言だと指摘した。