動画配信期間:公開日から2週間
動画の内容をギュッと要約
関税政策の現状と課題
月末を控え、トランプ大統領の関税政策で日本とEUとの一時的合意が軌道に乗りかけたが、中国との話し合いが進展せず延長された。EUとの合意で資金流入が一時停止し、ユーロ円等の9週連続陽線が破れそうになっている。
IMFは世界経済見通しを上方修正したが、これは関税率が想定より低くなったための調整で、景気回復によるものではない。
市場動向と今後の展望
今日のFOMCと各国経済指標発表、明日の日銀政策決定会合など重要イベントが続く。需給面では関税が軌道に乗れば米貿易赤字縮小によりドル高転換の可能性があるが、中国との本格交渉が始まっていないため危うい状況だ。
日本とEUの対米巨額投資計画があるが、民間企業への押し付けは困難で時間がかかる見込みだ。リスク回避のユーロ買いは収まったが、フランス等の反発もあり完全決着には程遠い。
日本経済と円相場
日本は5月・6月の外貨投信残高急増が円売り要因となっている。ドル円は、7月下旬の円高傾向と合わせて注意が必要だ。
日経平均は4万円台で上下動を繰り返し、上昇基調に入れない状況だ。日銀は利上げ機会を狙うが、実行すれば株安と物価高の最悪シナリオとなる可能性がある。
各国金融政策の動向
FOMCは97%の確率で据え置き予想だが、パウエルFRB議長の利下げ示唆に注目が集まる。ユーロは今年2番目の強い通貨となり資金シフトが継続している。
関税政策がまだ軌道に乗らず、米中関税が本決まりするまではヘッドラインニュースに左右される相場展開が続く見込みだ。世界経済の安定化にはまだ時間がかかる状況だ。
外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

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