人民元見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

総括

FX「米中貿易交渉は晩秋へ延長。IMFが成長見通し上方修正」人民元見通し

(通貨10位、株価13位=上海、香港ハンセンは3位)

予想レンジ 人民元/円 20.5-21.0

(ポイント)
*7月はドルと共に強い人民元は3位、年初来では10位
*株価好調、長期金利回りは下げ渋り
*本日PMI、今後の指標は
*米中協議 「追加関税停止期限延長で合意」
*IMF、中国の今年の経済成長率見通しを大幅に上方修正
*トランプ大統領、関税免除措置「デミニミス」廃止
*トランプ大統領、習主席と「近い将来」に会談か
*米ドル・人民元は固定相場と言ってもいいくらい
*最優遇貸出金利据え置き
*2Q・GDPは5.2%増
*6月中国輸出5.8%増、輸入1.1%増
*NVIDAが中国で半導体販売再開
 *物価の伸び悩みは続く

(7月はドルと共に強く月間3位、株価好調、長期金利回りは下げ渋り)
 今月はドル高に連れて強く3位で対円2.98%高。年間では10位で3.31%安。10年国債利回りは1.74%で上昇気味。上海総合指数は年初来で7.88%高、香港ハンセン指数は25.51%高。

(本日PMI、今後の指標は)
 本日は7月製造業・非製造業PMI、明日は財新製造業PMI、来週は財新サービス業や7月貿易・経常収支、外貨準備高の発表がある。

(米中協議 中国側「停止期限延長で合意」)
 米中貿易協議が終了した。中国側は焦点の1つで8月12日までとしていた24%分の追加関税の停止期限について延長で合意したことを明らかにした。一方、米国側はトランプ大統領が最終的に判断するとの考えを示した。
 グリア米通商代表は、「ワシントンに戻り、大統領とこの件について議論し、大統領が実施を希望するかどうかを確認する」と述べ、トランプ大統領に最終判断を委ねるとの考えを明らかにした。
 ベッセント財務長官は、「通常であれば、延長は90日間になるだろう」との認識を示した。
 また、中国の習近平国家主席との首脳会談の時期については、「私も会談を楽しみにしているが、年内には、というところだろう」と述べました。

(IMF、中国の今年の経済成長率見通しを大幅に上方修正)
 IMFは7月29日、最新の世界経済見通し(WEO)を発表した。IMFは中国の2025年の成長率を4月のWEO予測から0.8ポイント上方修正し、4.8%とした。IMFは、この上方修正は2025年上半期の中国経済活動が予想以上に好調であったこと、そして米中間の実際の関税が4月時点の予想を大幅に下回ったことを反映していると説明した。また、IMFは、中国が先に発表した2QのGDP成長率が予想を上回ったと指摘した。これは主に輸出によるもので、米国向け販売の減少は他の地域への販売の好調によって相殺された。さらに、財政政策に支えられた消費も、規模は小さいものの、成長を牽引した。IMFは、中国の2026年の成長率も0.2ポイント上方修正し、4.2%とした。