動画配信期間:公開日から2週間

動画の内容をギュッと要約

日本の状況
• 昨日の株価は史上最高値を更新したが、これは去年の高値を抜いただけで、1年間停滞していた
• 日銀と財務省はインフレ抑制を目的としたが、インフレは抑えられず株価下落と資産価値減少を招いた
• 税収減少と企業収益悪化という結果になった

世界的なリスク選好の背景
• 米中関税交渉が90日間延長されたことが市場に好感された
• 米ロ首脳会談開催の可能性で安心感が広がった

アメリカの状況
• 関税の影響はまだ本格化していないが、駆け込み輸入分がなくなれば影響が出る見込み
• トランプ大統領は利下げを要求しているが、FRB総裁は現状維持の姿勢
• 貿易赤字解消は困難

為替市場の構造変化
• 2000-2005年頃のドル円銀行間出来高は100億ドルだったが、現在は40億ドル程度(時には20億ドル)
• 市場規模が3分の1に縮小しているため、実需の影響が大きくなっている
• 投機よりも実需が相場を動かしている


結論

インフレ抑制のための利上げと円買い介入は目的を達成できず、むしろ株価下落と経済停滞を招いた。為替市場は投機よりも実需主導に変化しており、各国ともインフレと成長率のバランスに苦慮している。アメリカの関税政策は長期的に持続困難で、いずれ破綻する可能性が高い。

外為マーケットビュー
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

野村雅道
野村雅道氏
FX湘南投資グループ代表 1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行。82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。 87年米系銀行へ転出。外資系銀行を経て欧州系銀行外国為替部市場部長。外国為替トレーディング業務ヴァイスプレジデントチーフディーラーとして活躍。 財務省、日銀および日銀政策委員会などの金融当局との関係が深く、テレビ・ラジオ・新聞などの国際経済のコメンテイターとして活躍中。為替を中心とした国際経済、日本経済の実践的な捉え方の講演会を全国的に行っている。現在、FX湘南投資グループ代表。

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