
主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2025年9月24日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼23日(火)の為替相場
(1):ユーロ圏PMI まちまちの結果
(2):英PMI 前月から悪化
(3):FRB副議長「労働市場によっては迅速な利下げが必要」
(4):米PMI 前月から悪化
(5):FRB議長「この先、リスクの全くない道はない」
▼23日(火)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:米長期金利の動向睨む/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
23日(火)の為替相場

期間:23日(火)午前6時10分~24日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):ユーロ圏PMI まちまちの結果
独9月PMI・速報値は製造業が48.5で市場予想(50.0)に反して前月(49.8)から悪化。サービス業PMIは52.5と予想(49.5)以上に前月(49.3)から改善し、好不況の分岐点となる50.0を上回った。その後発表されたユーロ圏9月PMI・速報値は49.5と予想や前月(ともに50.7)を下回ったが、サービス業PMIは51.4と予想や前月(ともに50.5)を上回った。
(2):英PMI 前月から悪化
英9月PMI・速報値は製造業が46.2と市場予想(47.1)に反して前月(47.0)から悪化。サービス業PMIは51.9と予想(53.5)以上に前月(54.2)から悪化した。
(3):FRB副議長「労働市場によっては迅速な利下げが必要」
米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン副議長は「労働市場が悪化し続ける場合、より迅速な利下げが必要になるだろう」として、「労働市場を下支えするために断固とした行動を取る必要がある」との考えを示した。また関税がインフレに与える影響は「小さく、短期間にとどまる」との見解を示した。
(4):米PMI 前月から悪化
米9月PMI・速報値は製造業が52.0と市場予想(52.2)以上に前月(53.0)から悪化。サービス業PMIは53.9と予想(54.0)以上に前月(54.5)から悪化した。
(5):FRB議長「この先、リスクの全くない道はない」
パウエルFRB議長は「雇用の下方向へのリスクは上昇」「インフレの先行きに対する不確実性は依然として高い」「最近の価格上昇は主に関税を反映している」などと発言。「この先、リスクの全くない道はない」ことを強調した。