この記事は2025年9月25日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Mobasser/stock.adobe.com)

2025年9月25日(木)の午前9時半時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日9/24(水)の米ドル/円は上値抵抗と目されていた200日移動平均線を軽々と突破。ドル高主導で149円目前まで上値を伸ばし、今月3日の戻り高値149.14円を視界に捉える「意外高」の展開となった。

ドル高の背景には、①米8月新築住宅販売の上振れ、②シカゴ連銀総裁の利下げに慎重な発言、さらには③第3四半期末を前にしたドル需要の観測、などがあったようだ。いずれも単独ではドルを押し上げる力はさほど強くないが、複数の材料・要因が重なったために比較的大きな上昇に繋がったと考えられる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ドル高の持続性は乏しいとも言えるが、円を積極的に買う材料はさらに乏しいことから、米ドル/円については本日9/25(木)も下値リスクより上値リスクを警戒すべきだろう。仮に戻り高値の149.14円を超えれば心理的節目である150.00円に向けて上昇に弾みが付くことも考えられる。

材料面では、米連邦準備制度理事会(FRB)が雇用の下振れリスクに対する警戒感を示す中、21時30分の米新規失業保険申請件数に注目したい。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。