この記事は2025年9月24日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=rrice/stock.adobe.com)

2025年9月24日(水)の午後12時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円はレンジ推移が続く。

円については、自民党総裁選次第ではあるが、日銀の植田総裁からは利上げに積極的な姿勢は感じられず、新規の円買いを積み上げていくような地合いにはない。

米ドルについては、FOMCの意見分裂をパウエル議長の発言がバランスさせており、雇用悪化・利下げ加速を見込んだ盲目的な米ドル売りは自重されている。

来月10月3日(金)の米雇用統計および4日(土)の自民党総裁選投開票を見るまで、米ドル/円のレンジ推移は継続するのではないか。

現状は材料難で、大きなポジションを取りにくい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

日銀利上げとFed利下げの思惑を考慮すれば、円買い・米ドル売りが選好されそうな局面ではある。 ただし、水面下では本邦政局不安と米国インフレ懸念で上下材料が混在しており、取引戦略としては短期回転売買に終始せざるを得ない。

来月のメインイベント(総裁選・雇用統計)を前に大きな動意は見込みにくいものの、ヘッドライン起点の突発的なボラティリティ上昇局面では機動的なポジション構築を心掛ける方針だ。

米ドル/円は146~149円のレンジを念頭に、上下ともに引き付けて参入していきたい。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。