この記事は2025年12月9日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=N7/stock.adobe.com)

2025年12月9日(火)の午後12時半時点に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週は米国、来週は日銀、それぞれの政策金利発表を控えている。

今回のFOMCでの25bpの利下げは、ほぼ織り込み済みのため、注目点はFOMC後のドットチャートだ。

ドットチャートをみれば19名の主要メンバーが来年の利下げに関してどういう水準を考えているのかがわかる。 ただ昨日8日(月)、パウエルFRB議長が思ったほどハト派ではなく、もしかすると今回のFOMC後、タカ気味なコメントをするかもしれないという思惑が浮上した。

これを受けてショートカバーが出たようで、昨日8日(月)のNY時間には155円台後半で推移しており、本日9日(火)の東京時間で156円が瞬間的に抜けたという流れとなった。また、来週の日銀に関しても同じく25bpの利上げは織り込み済み。

米国同様、中央値がどうなるか、来年以降の利上げの道筋をどう考えているのか、そういった点にマーケットは注目しているだろう。

いずれにせよ日米ともに織り込み済みの政策金利よりも、その後に出てくるものに関して確認をしたい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、153.75~157.20円。

今週は勿論FOMC前後にポジションをスクエアにすることは大前提としつつ、基本は戻り売りで臨みたい。

また、来週の話にはなるが、万が一日銀が利上げをしなかった場合、円が激しく売られることになるだろう。その場合、予想上値の157.20円というレベルではすまないほど円安・ドル高が進むことになりそうだ。おそらくそれはないとは思うが、万が一の対策もとっておいた方が良さそうだ。

▽米ドル/円の日足チャート

251209kobayashiS
(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。