この記事は2025年12月8日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=izzyU/stock.adobe.com)

2025年12月8日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、スイスフラン以外の通貨が上昇しており、3週間連続でドルはほぼ全面安の展開で引けた。円は上昇通貨の下位(+0.54%)に位置する。来週に予定される日銀金融政策決定会合を前に、先週は植田日銀総裁の講演のなかで、利上げを示唆する発言があり、為替市場では一時的に円買いが強まった。

来年5月に任期を終了するパウエルFRB議長の後任人事では、候補者のなかで最もハト派のハセット国家経済会議委員長の可能性が高まり、金利低下、ドル売りが続いた。

ただ、米ドル/円の週間の値幅は1円83銭にとどまり、大きな動きにはなっていない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週米国ではFOMCが開催され、11日(木)日本時間早朝に政策金利が発表されるが、利下げはほぼ確実。その織り込みもほぼ終わっている。米政府機関閉鎖の影響から経済指標の発表が遅れ、視界不良のなかでの利下げとなるだろう。

焦点はこの先の見通しとパウエル氏の会見だが、現在会合は指標等の結果がそろわず、次回会合以降はよりデータ次第の姿勢を強めるだろう。材料出尽くしから今週はゆるやかなドルの底入れを予想する。

今週は米ドル/円で154.00~157.50円、ユーロ/米ドルで1.1500~1.1700ドル、ユーロ/円で179.00~182.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。