この記事は2025年12月15日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=tippapatt/stock.adobe.com)

2025年12月15日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、下落通貨は円(-0.30%)のみだった。年末を前に、円の弱さが際立っている。

今週は、19日(金)の日銀金融政策決定会合に向け、先週末には日経電子版までもが利上げの可能性を伝えている。多くの情報ベンダーがこうした観測を報じ、利上げの織り込みが進むなか、買われて当然の円はむしろ売られている。

円は全ての通貨に対しパフォーマンスで劣り、クロス円が上伸。

ユーロ/円が再び通貨統合後の高値を更新しており、欧州通貨の対円相場が歴史的な高値圏で推移する。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週米国では、遅れていた経済指標がまとまって発表されるが、市場予想通りに終わると為替市場では無風通過だろう。

注目は19日(金)の日銀金融政策決定会合だが、25bpの利上げはほぼ確実だ。故安部元首相は「日銀は政府の子会社」と発言していたこともあり、この流れを受ける高市政権での追加利上げのハードルは高い。 利上げの打ち止め感が台頭しないように、色々なカードが検討されるだろうが、長期金利の上昇等の副作用を伴う。効果は限られ、引き続き円売り継続だろう。

今週は米ドル/円で154.00~157.50円、ユーロ/米ドルで1.1650~1.1850ドル、ユーロ/円で181.50~185.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。