この記事は2025年12月11日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=fakii/stock.adobe.com)

2025年12月11日(木)の午前10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

本日11日(木)日本時間未明に発表されたFOMCは、市場の織り込み通りに25bpの利下げを決定。注目のドットチャートも大方の予想通りに来年1回、再来年1回の緩やかな利下げ見通しが維持された。

もう一つの焦点だったパウエルFRB議長の会見についても、利下げの一時停止を示唆しつつ追加利下げの道は閉ざさないというバランスの取れた内容であった。こちらもおおむね市場の想定内だったのではないだろうか。

それでもドルが下落した(長期金利が低下した)のは、前日に上昇していたからにほかならず、市場が「一部で警戒されていたほどにはタカ派に傾斜しなかった」、「ひとまず材料出尽くし」と受け止めたからであろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

FOMCを通過したことで、市場の関心は来週のECB(正式に利下げ打ち止め宣言があるか)と日銀(中立金利の引き上げがあるか)に移ることになるだろう。

その意味でも、目先的にドルの下落余地は小さいと見ており、本日11日(木)の米ドル/円は156円を挟んでもみ合う展開を予想している。

▽米ドル/円 4時間足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。