この記事は2025年12月10日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2025年12月10日(水)の午後14時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
12月会合での本邦利上げはほぼ確実視されているものの、円相場は上値が重い。
直近ECBやRBAが利上げを示唆したのに加え、明日11日(木)日本時間早朝のFRBも追加利下げに慎重な姿勢を示す公算が大きく、日銀のタカ派色は相対的に霞んでいる。
主要クロス円は総じて上昇基調が継続しており、足元の米ドル/円は157円を再び試す構えだ。もっとも、来週の日銀会合に向け様子見感が強く、口先為替介入も断続的に実施されるなか、盲目的な円売りは現状手控えられている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
来週にかけ各国中央銀行の政策発表が相次ぐ一方、サプライズ余地のある会合は少なく、流動性・ボラティリティは低下していく公算が大きい。主要クロス円は、次第に利益確定の売りに押される展開となるだろう。
米ドル相場も、年末にかけ実需玉が上下でぶつかる可能性が高く、大きな動意は見込みにくい。目先の為替動向は、来年の中長期取引戦略に向けたポジション調整が牽引するだろう。
足元のトレンドを無視した局所的な売買が行われる可能性に留意しつつ、米ドル/円、他主要クロス円ともに上下双方向への備えを進めたい。
▽米ドル/円 日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。




