この記事は2025年12月16日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=primeimages/stock.adobe.com)

2025年12月16日(火)の午後12時半時点に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週19日(金)に日銀の政策金利発表を控えている。

焦点は、植田日銀総裁が今回の利上げ以降、マーケットにどれだけ「継続的な利上げ」を織り込ませるかだ。日銀が利上げをしたあと打ち止め感が出てしまうと、マーケットは再び円売りに走ってしまうことが予想される。なのでそれをさせないために、ターミナルレートを言わなくても今後金利を上げていく方向だということを総裁会見で伝えなければならない。ここが最も重要なポイントとなってくるだろう。

今回の利上げは90%以上織り込まれているため、よほどのことがない限り利上げをしないということはないと思っている。

また、本日16日(火)日本時間夜には、米雇用統計の発表を控えている。

前回の数字がはっきりわかっていない中でどう反応したらよいかという懸念はあるものの、色々な雇用関係の数字を見ているとやはり米雇用状況は悪化している。

そのため、本日16日(火)の数字が悪ければ一気に154円割れとなる可能性もなきにしもあらずだ。ただ、153円台の後半は一旦下げ止まりそうな気がしている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、153.80~157.85円。

戦略としては戻り売りで、今週19日(金)の日銀の発表前には手仕舞う形で臨みたい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。