海外売上比率が60%以上に
中期経営計画では、2026年3月期に売上高4200億円以上、営業利益380億円以上を、数値目標として掲げる。2023年3月期と比べると19.7%の増収ながら営業利益は横ばいに留まる。ただ新型コロナウイスによる特需がなくなる2024年3月期と比較すると、43.9%の営業増益となる。
また同期の宝酒造・宝酒造インターナショナルグループの海外売上高比率は60%以上で、2023年3月期の48.3%から11.7ポイント上昇する。この数字からは、海外企業のM&Aが今後も進んでいくことが予想される。
22.2%の売上高構成比(2023年3月期)と、営業利益の54.1%(同)を占める、もう一つの経営の柱であるタカラバイオグループでは、試薬、機器事業の拡大に取り組むとともに、CDMO(Contract Development and Manufacturing Organization=医薬品開発製造受託機関)事業の大幅な拡充なども進め、臨床や創薬分野に事業領域を拡げていく計画だ。
2021年3月期から2023年3月期までの前中期経営計画では「足元を固める3年間」としていたのを、2026年3月期を最終年とする現中期経営計画では「成長・強化領域への投資を加速させ、企業価値を高める3年間」としている。
今後3年間は、宝酒造・宝酒造インターナショナルグループ、タカラバイオグループともに投資がキーワードになりそうだ。
(画像=「M&A Online」より引用)
文:M&A Online