大手メガバンクで法人金融の最前線を経験後、「資金供給」を超え、「事業の実行フェーズに深く踏みこみ変革を支援したい」という想いでZUUに参画した鬼速コンサルティング部 部長の四竃靖人。
ZUUの「鬼速CXO」は、独自のメソッド「鬼速PDCA」を用い、戦略策定だけでなく実行フェーズまで伴走。コンサルタントは潜在的な「本当にやるべきこと」まで掘り下げ、新たな経営視座を提示します。
売上10億〜50億円の成長企業が直面する「成長の壁」を突破するためのコンサルティングについて、その実態と強みを語ってもらいました。
ーーはじめに、これまでのキャリアについて振り返っていただけますでしょうか。
2004年に東京三菱銀行、現在の三菱UFJ銀行に入行し、半年ぐらいで名古屋の大企業を担当する部署に配属され、次に東京の中堅企業を任され、その後、ストラクチャードファイナンス部を経て、再び大企業の営業担当となりました。それからずっと希望を出していた海外赴任が叶い、4年弱ポーランドで勤務していました。
ーー2021年にベンチャー企業のZUUに転職しました。
銀行での仕事も楽しくやりがいもありましたが、銀行の役割は資金供給に偏りがちで、自身の付加価値が企業の成長そのものに直結しているとは感じにくくなっていたんです。そこで、資金供給にとどまらず、事業の実行フェーズに深く踏みこみ、企業の変革を支援したいという強い想いが芽生えました。 成長フェーズの企業とダイレクトに関わることができるZUUであれば、自分の金融・事業に関する経験を活かし、企業の成長に貢献できると確信し、転職を決意しました。入社後は一貫してコンサルティング事業に携わり、現在は鬼速コンサルティング部の部長を務めています。
ーー鬼速コンサルティングの特徴を教えてください。
弊社のコンサルティングにおける主力サービスが「鬼速CXO」というメニューで、実践的なフレームワーク「鬼速PDCA」を用い、戦略策定だけでなく実行フェーズまで踏みこんで伴走します。この戦略を支えるのが、ZUUのバリューである「課題ファースト」と「ケタハズレ」の姿勢です。
お客様が認識している課題だけでなく、潜在的な「本当にやるべきこと」まで掘り下げて再定義し、新たな経営視座を提示することで、事業の成長ドライバーそのものを変革し、事業成長を加速させます。
そうした内容から弊社のコンサルタントは、企業成長の推進力として経営の中心に立ち、課題解決をリードする“コントロールタワー”として機能します。経営者との対話を通じて潜在的な課題を特定し、ZUU全体の金融やDXなどのリソースを最適に組み合わせて、プロジェクトをドライブします。
また弊社の強みとして、多様な専門性を束ねた「ワンチーム体制」があります。大手金融機関、総合コンサルティングファーム、事業会社、起業経験者など、多彩なバックグラウンドを持つメンバーが集結しています。お客様の課題特性に応じて、最適な専門性を持つメンバーが柔軟にリードし、多様な知見を統合して支援を推進しており、お客様への高い実行力を実現しています。
ーーコンサルティングの導入企業は600社を超えているそうですが、どのようなお客様が多いのでしょうか。
主な顧客層は、売上高10億〜50億円、従業員30名〜100名程度の成長企業です。この規模の企業様は、売上や組織の拡大において「成長の壁」に直面することが多く、次のフェーズへ移行するための変革と実行の支援を求めて、弊社のサービスをご利用いただいています。業種はIT、製造業、建設業、飲食業など幅広くご支援させていただいています。
ーー「鬼速CXO」以外に、どのようなコンサルティングサービスがあるのでしょうか?
「鬼速CXO」の他に、特に多く提供させていただいているのは「鬼速ストラクチャリング」と「鬼速For IR」です。
「鬼速ストラクチャリング」は、経営戦略を実行フェーズに移していくご支援です。経営者が描いた戦略を、事業部門長レイヤーに具体的に落としこみ、実行まで伴走することで、会社の変革や業績の引き上げに貢献する、鬼速PDCAのど真ん中のサービスです。
また、「鬼速For IR」は成長を目指す企業の中でもIPOを目指されるお客様向けのメニューになっています。エクイティストーリーをどう描き、投資家に訴求していくかを支援するサービスで、企業価値を向上させ、資金調達を成功させるための重要な分野で、ZUUが最も得意としています。
さらに最近は、鬼速PDCAのフレームワークと親和性の高い「AIコンサルティング」も提供しています。これまでマニュアルで対応していた業務をAIで自動化することで、PDCAを回す際のプラン策定の精度向上や、実行の生産性向上に貢献します。これにより、経営者の意思決定の迅速化、高精度化をサポートするなど、鬼速PDCAのフレームワーク全体の実行力を底上げする役割を担っています。
ーーこれまでで特に印象に残っている企業やプロジェクトを教えてください。
特に印象に残っているのは、広島の解体業の会社様ですね。支援開始時の売上20億円から30億円へと成長のお手伝いをさせていただき、今も継続的にご支援しているプロジェクトです。社長様が高い目標を持ち、課題を一つひとつクリアされながら、そこで満足せず、都度、新しい課題を見つけ成長を続けられています。
私は、企業の課題解決を通じて、会社の変革にしっかりと貢献したいと思っており、そういう点で長きにわたり良い経験をさせていただいています。
ーー「支援」に対して強い想いを感じます。
そうですね。その想いは、幼少期から野球、サッカー、アメフトとチームスポーツを経験する中で「強い組織をどう作るか」を考え続けてきた原体験に根ざしており、ポテンシャルが発揮できていない組織を支援し変革させることが、最大の生きがいとなっています。
そういう意味で、コンサルタントとしても、単なるアドバイザーではなく、お客様が持つポテンシャルを最大限に発揮できるよう、事業、戦略、組織、財務を最適化し、組織と個人の双方を成長させていきたいと考えています。
ーー仕事における今後の目標を教えてください。
事業・金融・DXは切り離せない関係にあり、私たちはこの3領域を有機的に統合する「ハブ」としての役割をさらに強化していきます。これにより、単なる個別支援ではなく、複合的なソリューションとしてお客様の成長を支援できればと考えています。
それぞれの企業が持っているケイパビリティを最大化し、成長を加速させる実行の中心を担いながら、同時に我々自身も一緒に成長していくことができればと思っています。