主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年4月1日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼31日(火)の為替相場
(1):東京CPI予想を下回る
(2):RBA議事要旨公表
(3):片山財務相円安けん制
(4):米大統領「軍事作戦終了の用意がある」
(5):英GDP 速報値と変わらず
(6):ユーロ圏HICP 予想に届かず
(7):米大統領「石油は自分で取りにいけ」
(8):米消費者信頼感 予想に反して上昇
(9):イラン大統領 戦闘終結に向け「必要な意思持っている」
▼31日(火)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:円安圧力は当面続く公算/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
31日(火)の為替相場
期間:31日(火)午前6時10分~1日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):東京CPI予想を下回る
日本3月東京都区部消費者物価指数(CPI)は生鮮食品を除いたコアベースで前年比+1.7%と市場予想及び前月(いずれも+1.8%)を下回る伸びとなった。
(2):RBA議事要旨公表
豪中銀(RBA)は今月17日の理事会の議事要旨を公表した。理事会では5人が利上げに賛成したのに対し4人が反対。議事要旨によると、利上げに賛成した5人は、中東紛争が既に逼迫している供給能力をさらに低下させ、インフレ期待が上振れするリスクがあると判断し、インフレ率を目標値に戻すという明確なコミットメントを示すことが重要と主張した。反対した4人の委員は、家計消費の減速を指摘し、ここ数カ月で労働市場が引き締まったという見方には懐疑的であり、中東紛争の影響がより明確になるまで様子を見るほうが適切との見解を示した。
(3):片山財務相円安けん制
片山財務相は閣議後の会見で「原油先物だけでなく、為替市場も投機的になっている」との認識を示した。その上で、為替円安が国民生活に与える影響も鑑み「あらゆる方面で万全の対応をとっていく」と語った。
(4):米大統領「軍事作戦終了の用意がある」
米紙ウォールストリートジャーナル(WSJ)は「トランプ米大統領は、原油輸送の要衝ホルムズ海峡がほぼ閉鎖されたままの状態でもイランに対する軍事作戦を終了し、海峡再開に向けた複雑な作戦は後日に先送りする用意があると側近に述べた」と伝えた。
(5):英GDP 速報値と変わらず
英10-12月期国内総生産(GDP)・改定値は前期比+0.1%と速報値と変わらずで、市場予想通りだった。
(6):ユーロ圏HICP 予想に届かず
ユーロ圏3月消費者物価指数(HICP)・速報値は前年比+2.5%と前月(+1.9%)から伸びが加速したものの、市場予想(+2.6%)には届かなかった。
(7):米大統領「石油は自分で取りにいけ」
トランプ米大統領はSNSに「ホルムズ海峡のせいでジェット燃料が手に入らなくなっている国々、例えばイランの壊滅の関与を拒んだイギリスのような国に対し、提案がある。第一に、米国から買え、我々は豊富にある。第二に、力ずくで奪い取れ。我々を助けなかったように、米国ももう助けには行かない。イランは実質的に壊滅した。困難な局面は終わった。自分たちの石油は自分で取りに行くのだ」と投稿した。その後、「勝利宣言にはそれほど多くのことが起こる必要はない」と発言したことも伝わった。その後、ヘグセス米国防長官は、対イラン軍事作戦に関して「今後数日間が決定的に重要となる」と指摘。停戦交渉が「活発に行われており、勢いを増している」と進展を強調した。
(8):米消費者信頼感 予想に反して上昇
米3月消費者信頼感指数は91.8と市場予想(87.9)に反して前月(91.0)から上昇。同時に発表された米2月JOLTS求人件数は688.2万件と市場予想(689.0万件)をわずかに下回った。雇用率は3.1%と前月(3.4%)から低下し、企業が採用を手控えていることが明らかになった。一方、解雇率も1.1%と低水準で(前月1.0%)、人員削減にも慎重になっていることが浮き彫りになった。
(9):イラン大統領 戦闘終結に向け「必要な意思持っている」
イランのペゼシュキアン大統領は欧州連合(EU)のコスタ大統領との電話会談で、米イスラエル両国との戦闘の終結に向け、「必要な意思を持っている」と表明した。ただ、戦闘の再発を防ぐための保証を求めているとも語ったと、イラン国営メディアが報じた。