主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年5月29日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼28日(木)の為替相場
(1):豪家計消費支出 予想以上の減少
(2):ECB議事要旨公表
(3):米PCEデフレーター 約3年振り高水準
(4):米・イラン60日間停戦延長合意報道
(5):NY連銀総裁「金融政策はわれわれが望む水準にある」
▼28日(木)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:ドルが大きく売られる可能性は低い/ ▼注目の経済指標・イベント
28日(木)の為替相場
期間:28日(木)午前6時10分~29日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪家計消費支出 予想以上の減少
豪4月家計消費支出は前月比-1.1%と市場予想(-0.5%)以上に減少。原油高や豪中銀(RBA)の利上げの影響で大幅な落ち込みとなった。
(2):ECB議事要旨公表
欧州中銀(ECB)は4月理事会の議事要旨を公表。何人かの理事らが「際どい判断で、利上げが議題に上がっていれば反対しなかった可能性がある」と発言していたことがわかった。また「利上げを先送りすることの選択価値は前回会合以降低下しており、金融政策対応を行わずに見極めようとするアプローチが適切である可能性は低下している」との認識が示された。
(3):米PCEデフレーター 約3年振り高水準
米4月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)は前年比+3.8%と予想に一致。伸び率は2023年5月以来の高さとなった。食品とエネルギーを除いたコアPCEデフレーターは+3.3%だった(予想+3.3%、前月+3.2%)。米新規失業保険申請件数は21.5万件と市場予想(21.1万件)を上回り、前週(21.0万件)から増加。4週平均の申請件数は20.9万件となり、前週時点の20.3万件から増加した。また、米1-3月期国内総生産(GDP)・改定値は前期比年率+1.6%に下方修正された(速報値+2.0%)。
(4):米・イラン60日間停戦延長合意報道
米ニュースサイトのアクシオスは「米国とイランは停戦を60日間延長し、イランの核開発をめぐり協議する覚書で合意した」と報道。ただ、トランプ大統領の最終承認が必要で、トランプ氏は「最終合意について数日間の検討期間を求めた」とした。その後、イラン側は準国営メディアのタスニム通信が「覚書が最終化されたとの西側の報道は事実ではない」と合意を否定した。
(5):NY連銀総裁「金融政策はわれわれが望む水準にある」
ウイリアムズ米NY連銀総裁は「現在、連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策はまさにわれわれが望む水準にある」と発言。FRBの政策は「やや引き締め的」であり、「長い目で見れば、紛争やその他のデータで何が起きるかを引き続き見極めた上で」金利変更の決定を下す十分な態勢が整っていると述べた。