TOBの減速も金額に影響か

ここへきて減速傾向が鮮明になっているのがTOB(株式公開買い付け)。1~8月のTOB件数は65件と前年を37件、率で33%下回る大幅な減少となっているが、とくに夏場のペースダウンが響いた。

TOBの場合、MBO関連を含めて金額が張ることが多いだけに、その案件減少はM&A全体の取引金額に少なからず影響する。

前年のTOBの年間件数は136件と、100件ちょうどだった2024年を4割近く上回る過去最多となり、“ラッシュ”の様相を呈した。

資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた「東証要請」(2023年3月)や、物言う株主(アクティビスト)の台頭を契機に、投資ファンドなどと連携して自主的に非公開化する動きが広がり、件数を押し上げたが、足元では一段落した感がある。

金利上昇局面でM&Aの先行きは

昨今の金利上昇局面はM&Aを含む企業の投資判断に大きな影響を与えるとみられる。例年、M&Aは件数、金額とも年末にかけて勢いを増す傾向があり、とくに12月は年度末である3月と並んでピークとなることが多いが、果たして今年はどういう展開が待ち構えているのか。

M&A Online
(画像=※9月は9日時点、「M&A Online」より引用)

文:M&A Online