1月9日、三菱地所 <8802> はイギリスの子会社三菱地所ロンドン社(Mitubishi Estate London Ltd)を通じて、フランス・パリにオフィスビル「46 Rue La Boetie」(敷地面積約580㎡、地上9階建て)を2014年12月22日に取得したと発表した。同社はヨーロッパにおけるポートフォリオの拡大及び多様化を企図しており、本物件はヨーロッパ大陸における初の物件となる。

同物件はパリ中心部8区に位置するオフィスビルで凱旋門やシャンゼリゼ通りからも近く、また、パリ中心部では珍しい現代的な外観デザインとなっている。三菱地所によれば、当該地域はオフィスエリアとしては評価が高く、賃貸マーケットが堅調に推移しているという。

三菱地所グループは1986年に英国現地法人を設立、ロンドンを中心に現在7物件のオフィスビルなどを保有している。同社が2014年5月に発表した中期経営計画では、欧米諸国における経済活動の回復基調が当面続き、これに伴い、不動産市況においても賃料の上昇及び物件価格の上昇が期待できると見込んでいる。今後は欧米事業を中心としつつ、アジア事業も展開していく予定で、海外における2016年度の営業利益目標は255億円を計画している。

(ZUU online)

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