英蘭系石油メジャーであるロイヤル・ダッチ・シェルが超軽質原油を輸出を開始する可能性が浮上した。海外の一部メディアから、同社が1月13日、米国政府から超軽質原油を輸出する許可を取得したとの報道により明らかになった格好だ。
超軽質原油は、他の石油に比べて比重も重く、割高に評価されるもので、米国石油協会(American Petroleum Institute)が定める石油製品の比重を示す分類(API度)によって分類される。水と同じ比重をAPI度は10度とし、数値が高くなる(比重が軽くなる)ほど軽質とみなされる。今回、輸出が許可されたのはAPI度が39.00度以上の超軽質原油だ。
コンデンセートと呼ばれる超軽質原油は、従来、米商務省による原油輸出禁止措置のため海外に出荷することができなかった。そのため、同社は、米商務省安全保障局(BIS)との間で輸出に向けた調整を進めてきた。
同調整を受け、BISは2014年12月30日にコンデンセートの輸出指針を発表した。正式にBISの許可を得たことになり、英蘭シェルからのコンデンセートの輸出が可能となった。
他方で、同社は原油価格が下落していることから、輸出開始には慎重な姿勢を示している。米の原油価格は、1バレルが50ドルを下回るなど、昨年6月以降で50%以上も下落しており、十分な利益が得られると見込まれる時期を見計らい、コンデンセートの輸出を同社は始める見通しだ。
(ZUU Online)
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