アメリカの格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は26日、ロシア国債の信用格付けを「BBプラス」にすると発表した。今までの格付は「BBBマイナス」で、1ランク引き下げとなる。

「BBプラス」は投資不適格級と位置づけられ、信頼性が低く、元本の償還や利息の支払いが不確実であることを意味する。「BBB」以上が元本の償還や利息の支払いが相対的に安全であることを意味することから、ロシア国債の信頼性が低くなっていることが明確になった。格下げの理由は経済成長率の悪化や原油安などと見られている。

この発表を受け、ロシア通貨ルーブルは売りが先行。27日15時50分には1.71まで売られた。

なお、同社のランキングにおいて主要国で格付がトップの「AAA」とされるのは、ドイツ、ルクセンブルク、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、英国など。米国は「AAプラス」、日本は「AAマイナス」となっている。

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