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個人向け国債とは?

次回の募集期間が、11月7日から、同月28日までとなる個人向け国債をご存じでしょうか?多数存在する金融商品の中で、もっとも安心して投資できる商品の代表格と言えるのがこの商品です。この個人向け国債とは、日本国が発行する国債を、個人でも気軽に引き受ける事ができるようにした金融商品です。

株式などのように相場の変動に敏感に反応して、すぐに売却するような性質のものではありません。また、国債の利子と、満期になったときの元本は、日本国政府が保証しますので、安全性に関しては、これ以上の金融商品は存在しません。通常は、満期まで持ち続けることが基本となる投資商品です。2003年から財務省より発行が開始されました。通常の国債に比べると、個人でも簡単に購入できるような工夫がされています。


国債は安心な資産運用

個人向け国債は1万円から購入できます。また、万が、満期になる前に売却したい場合は、財務省が買い取りますので、通常の国債のように債券市場で売りに出す必要がありません。金利に付いては、固定金利と、変動金利のどちらかを選択することが可能です。今後の経済の状況から、低金利の流れが続くと思えば、固定金利を選択すればいいし、その反対の未来を予想する時は、変動金利を選択できます。

この商品の利子の支払は、半年ごとに、年2回行われます。購入から半年後に最初の利子の支払が行われ、その後、満期になるまでの期間は、半年ごとに支払が行われます。この利息については、たとえ変動金利を選択して個人国債を購入した場合でも、必ず年率「0.05パーセント」の利息が付きます。将来、経済の状況がどのように悪化しても、この最低利息は保証されますので、株式のように、売却の時期を誤って、価値が暴落するようなことがありません。個人向けの国債では、紙に印刷した状態での証券は発行されませんので、証券の偽造や、盗難や、紛失の心配がありません。


手数料0円の個人国債

個人国債を大きくわけると、10年で満期になる変動利息のタイプと、3年、又は5年で満期になる固定利息のものが用意されています。10年で満期になる変動利息のタイプでは、半年毎に利率が変わります。購入する際には手数料がかからないのが通常です。また、購入した国債の管理にも特に手数料はかかりません。ただし、満期になる前に中途換金すると、手数料(中途換金調整額)がかかります。

個人向け国債は、発行から一定期間(満期の期間に関係なく、発行から1年間)経過すると、額面1万円単位で中途換金することが可能です。具体的には、直近の2回分の利子の合計額に「0.79685」をかけた額を、元本から差し引いた額が戻ってくることになります。

一定期間が経過するまでは、換金できないところと、途中で換金するとこのような手数料を払う必要があるところが、個人向け国債のデメリットと言えるかもしれません。株式のように相場が上昇した時に売却して、最初に購入した金額との差額を手に入れるような手法には向いていない金融商品です。この換金に関する規則に関係なく、その個人向け国債を保有している人が亡くなった場合や、災害救助法の適用対象となった大規模な自然災害により被害を受けた場合は、本来換金ができない期間内であっても、中途換金が可能です。


国債を買えるネット証券

国内で個人向け国債を購入するには、いくつかのネット証券が対応しています。現在、この商品を扱っているのは「 SBI証券 」「 楽天証券 」「 マネックス証券 」などです。個人向け国債の内容(利率、期間など)は全く同じですが、SBI証券では、個人向け国債を合計50万円以上購入した人を対象としたキャンペーンを行っています。これは、金額に応じてキャッシュバックを受ける事ができるキャンペーンとなります。具体的な金額で言いますと、購入金額が50万円で1000円、500万円で10000円、というように金額に応じて増額されます。キャッシュバックの上限は、50万円となります。

具体的な個人向け国債の購入方法ですが、まずは、対応しているネット証券で取引口座を開設する必要があります。口座を開設したら、インターネット上の公式サイトからログインすることで、金融商品を取引できる画面が開きますので、通常は、国内債券を購入するコーナーから、個人向け国債を購入できます。例えば、楽天証券でしたら、ホーム > 債券 > 注文と進む事により、3種類の個人向け国債から選択することができるようになっています。


個人向け国債の利率

この記事を書いている時点(2014/10/30)で募集している個人向け国債の利率は、変動金利の10年もので年率0.34%(初回適用利率)、固定金利の5年もので0.11%、同じく固定金利の3年もので0.05%です。一般的な金融機関の普通預金の利率から考えると、どの商品も申し分のない内容です。しかし、5年ものの定期預金などと比べると、利率の面で対抗できるのは、変動金利の10年ものの個人向け国債となります。それでも個人向け国債は、高い安全性と、比較的容易に途中換金できるメリットを持つことを考えれば、全ての面でバランスの良い商品といえるのではないでしょうか。

実際の変動金利の推移ですが、2006年度の7月に1.01パーセントになった事もありましたが、その後は0.5%前後から、良くても0.7パーセントあたりが天井のようです。今年に入ってからは、年頭の0.48パーセントが最高で、その後は0.42パーセントから、0.4パーセント前後となっています。株式市場に不安材料が増えると、どうしても安全な資産である債券に投資が集中する傾向があるため、債券の人気が上がります。そのため債券価格が上昇して、その結果債券の金利が下がります。一般の債券の金利が下がると、その影響を受けて個人向け国債の金利も下がる、というような構造で、現在の低金利の状態が継続しているようです。


個人向け国債の魅力

現在の個人向け国債の利率は、海外の国債に比べるとかなりの低額です。投資家によっては海外国債への投資を考えている人が増えているようですが、外国資産への投資には常に為替リスク(円相場の変動による損失)を考慮する必要があります。そのようなリスクを負う事なく、安全に運用できる金融商品を探している人は、個人向け国債を検討してもよいかもしれません。

その場合、固定金利のもの(3年、または5年)にするか、それとも変動金利のもの(10年)にするかが問題となります。現在の金融機関の預貯金の利率に比べると、変動金利の個人向け国債が魅力的に思えます。もしも、金利の変動によって、予想外の低金利となった時は、多少の手数料はかかりますが、途中換金することにより、別の金融商品に乗り換える方法もあります。株式などの金融商品のように、常に相場を確認して、少しでも有利なタイミングで取引を計るような必要がないうえに、確実に利息が手に入ります。

さらに元本と利息が保証されているような金融商品は、なかなか見つかりません。もしも投資の資金は用意したものの、どの金融商品にするかを迷っている人がいたら、ひとまず個人向け国債を検討してはどうでしょうか?大きな利益を得る事はできませんが、安全で、確実な投資として、先行きの不安な現在の状況だからこそ、必要な投資商品である個人向け国債は、一度は検討してみる価値のある選択の一つです。個人向け国債をはじめることをお考えの方は各証券会社のホームページをぜひ一度ご覧下さい。

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photo credit: Ben Lawson via photopin cc