投資信託の評価機関であるモーニングスターが、毎年、約4,700本の国内の追加型株式投資信託を対象に優れた運用実績とマネジメントを持つファンドを選考した賞『Morningstar Award “Fund of the Year 2014”(ファンド オブ ザ イヤー)』を1月30日に発表した。今回は、2014年より新たに設けられたREIT型2部門の高評価ファンドの傾向を探っていきたい。


国内REIT型部門の受賞ポイントは的確な銘柄選定と比率変更による優れた運用成績

国内REIT型部門の最優秀ファンド賞は、三菱UFJ投信の三菱UFJ Jリートオープン(3ヶ月決算型)だ。受賞理由は、2014年の東証のREIT指数内で最も大きく上昇したインヴィンシブル投資法人や、日本賃貸住宅投資法人などの投資比率を高めたことで類似ファンドの平均よりも高パフォーマンスを残したためだ。加えて短期間でも相場環境に応じて適宜銘柄や投資比率を変更し、成果を上げた運用、調査体制も評価された。また、暦年のトータルリターンについては2014年までの過去5年間のうち、4年間で類似ファンド平均を上回るなど、中長期的に見ても安定したリターンを残していた。

その他の優秀ファンド賞を受賞したファンドも同様に2014年でのパフォーマンスと中長期での安定した高成績が受賞ポイントに挙げられる。ちなみに三井住友トラスト・アセットマネジメントのJ-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)をはじめとした受賞ファンドは高パフォーマンスから資金流入が著しい。