国際REIT系部門の受賞ポイントは『優れたリターンと資金流入量』

国際REIT型部門では、フィデリティ投信のフィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)が最優秀ファンド賞を受賞した。名称の通り米国のリートに投資するもので、2014年の運用成績が類似ファンドの平均を大きく上回っただけでなく、欧州債務危機で市場が混乱し、多くの類似ファンドがマイナスリターンとなる中、当ファンドはプラスのリターンとなるなど、長期的に安定した利益を残したことが受賞に繋がった。また、純資産額も10年前比で約141倍になるなど、高パフォーマンスから継続的に資金が流入しており、国内公募追加型株式投信の中で第7位の資産規模に成長した点も評価されている。

その他の優秀ファンド賞の受賞ファンドも、米国やアジアオセアニア地域への投資、もしくはその地域への投資比率を引き上げており、2014年および長期での運用成績や資金流入量が選定ポイントだったと考えられる。


2015年もREITへの投資は拡大傾向へ

全体的な高評価ファンドの傾向としては、世界的な金融緩和を背景に、預金等より相対的に高利回りと言えるREITに資金が流れる中、資金流入が多く、高パフォーマンスを残したファンドが評価されている。また国際型は、景気が回復しつつあり利上げ再開も近いといわれる米国や、経済が堅調に推移しているオーストラリアやシンガポールへ投資することができたファンドが受賞に至った。2015年も欧州中央銀行(ECB)が量的金融緩和に踏み切るなどこの傾向はより顕著になっており、本年も引き続き、同様のファンドに資金が集まりやすくかつ高パフォーマンスを残しやすい流れは続くとみられる。

(ZUU online)

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