ファンドオブザイヤー最優秀「月桂樹」から投資トンドを探ってみた

(写真=Thinkstock/Getty Images)

投資信託の評価機関であるモーニングスター 1月30日、毎年約4,700本の国内の追加型株式投資信託を対象に優れたマネジメントと運用実績を上げたファンドを選考した『Morningstar Award “Fund of the Year 2014”(ファンド オブ ザ イヤー)』を発表した。

優秀賞を受賞したファンドは大きく2種類で、最優秀ファンド賞と同様に高金利な新興国へ投資するものと、先進国のハイ・イールドボンド(投資適格水準とされるBBB格相当下回るジャンク債)に投資するものであった。  今回は、その中の債券系2部門で高評価を獲得したファンドの傾向を探っていきたい。


債券型部門の受賞ポイントは的確な選別投資と投資比率変更

債券型部門の最優秀ファンド賞は、日興アセットマネジメントの高金利先進国債券オープン(毎月分配型)『愛称:月桂樹』だ。このファンドの投資方針は、信用力が高く(取得時の長期債務格付けAA相当以上)、金利が相対的に高い先進国のソブリン債に投資するが、トータルリターン は16.44%と類似する他のファンド平均3.96%と比べて際立ったリターンを達成し、資金流入額もトップだったことで受賞となった。高パフォーマンスを残した理由としては、ポートフォリオの25%以上を先進国でトップクラスの金利水準であるニュージーランドに投資したことで、利息収入と円安トレンドによる為替差益が他の類似ファンドよりも大きかった。また、30%以上投資していた米国でも 高水準の為替差益を得られたことが挙げられる。投資対象とその投資比率を積極的に見直すスタイルがこの結果へと繋がった。

優秀賞を受賞したその他のファンドについても、国内債券メインの東京海上アセットマネジメント・円建て投資適格債券ファンド(毎月決算型)『愛称:円債くん』を除けば、基本的には、比較的高金利の先進国をメインに投資するタイプだった。これは、昨今の世界的な金融緩和競争の中で、低金利の先進国マネーが高金利国へ流入する傾向を的確に捉えたファンドが受賞しているといえるだろう。