3月3日、西日本鉄道が2015年3月期第3四半期決算を発表した。営業収益2,613億円(前年同期比2.1%増)、営業利益129億円(同12.6%減)、経常利益126億円(同11.3%減)、四半期純利益82億円(同5.6%減)の増収減益となった。

物流業が堅調だった。国際物流事業で、アジアを中心に取扱高が増加していることや、海外子会社での為替変動による円換算額の増加等により、物流業の営業収益は631億円(同15.0%増)、営業利益は15億円(同15.1%増)となった。なお、国際貨物取扱高は航空輸出が前年同期比16.8%増、航空輸入が同6.2%増、海運輸出で同4.2%増、海運輸入で同21.7%増となった。

もう1つの主力事業である鉄道事業、バス事業等の運輸業の減益が影響した。運賃改定による回数券等の先買いの反動があったことや、バス事業での路線効率化の影響や高速バス収入の減少もあり、運輸業の営業収益は633億円(前年同期比 0.7%減)、営業利益は、人件費の増加等により40億円(前年同期比15.5%減)と落ち込んだ。

また、流通事業や不動産業も足を引っ張った。流通業では西鉄ストア津屋崎店(現レガネットガーデン福津)等の建替えに伴う店舗休業に加え、競合店の影響による既存店の減収等により、流通業の営業収益は603億円(同2.7%減)、営業利益は2億円(同49.5%減)となった。不動産業においては、天神きらめき通りビルの取得等による増収があった一方、戸建住宅等の販売戸数の減少等により、不動産業の営業収益は361億円(前年同期比 4.1%減)、営業利益は53億円(前年同期比 15.6%減)となった。 なお、分譲販売区画数は271区画(前年同期比99区画減)だった。

(ZUU online)

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